「りぐる」って

土佐弁で「凝る」という意味です。
私は小学校三年生の時に、初めて高知に引っ越しました。大好きな図画工作の時間、私が描いている絵を横から見て、友達がニコニコしながら「いやぁ!りぐっちゅうねぇ」と褒めてくれました。子供なりにこだわって描いていることが友達に伝わったのが、とても嬉しかったことを覚えています。もともと好きだったお絵かきが、それから更に好きになりました。

お施主様のこだわりに、ひとつひとつ応えてかたちにしていきたい。その思いを込めて、「りぐる」と名前をつけました。

どうぞ宜しくお願い致します。


「思い」について

不思議な言葉、「可愛い」。
私は子供の頃から、そして大人になった今も、「素敵だな」「かっこいいな」「なんかいいよね」「似合ってるな」などと感じたら、どうしても「可愛いですね」と言いたくなってしまいます。でも、それは私だけではないはず。そう思って、改めて調べてみたら‥。

可愛い(かわいい、Kawaii)は、日本語の形容詞で、いとおしさ、趣き深さなど、何らかの意味で「愛すべし」と感じられる場合に用いられる(ウィキペディアより)。
 

何らかの意味で「愛すべし」と感じられる場合に用いられる‥なるほど、その通りですね。心の中の愛すべしアンテナが働いて、思わず可愛いと言ってしまう。そして、その時なんだか幸せな気持ちになっている。可愛いがKawaiiとなって、今や世界に広がっていくのも頷けます。その方自身の「愛すべし」が表現されているから、スタイルは様々でそれぞれの個性を放っている。だからこそ可愛い。可愛いという表現は、広くて深い、そのものに込められた愛情を内包していると思うのです。
 

私は、可愛い建物づくりに関わりたいです。いきなりそれだけ書くと、軽すぎるような印象を持たれるかもしれないと思い、前置きが長くなりました。いつまでも薄れない、それどころかその空間を共有する人々のなかで、どんどん愛着が深まっていくような建物づくり。建物づくりにおいては、常に沢山の決断が待ち構えています。それをひとつひとつ楽しみながら選んでいただくこと、そこに伸びやかなその方らしさが反映されること。そんな積み重ねが、愛着の詰まった空間を生み出します。私は、そのお手伝いをする助産師さんのような存在だと思っています。使いやすく安全で、心地よく、かけがえのない、そんな建物たちがこの世に生まれてくることに、立ちあう仕事です。世の中には多くの種類の仕事がありますが、責任は大きいけれど、こんなに幸せな仕事は、そうそうないのではないかと思っています。建物たちは、私の手を離れた後も、お施主様のご家族や仲間の一員として、そこに居る人々が悲しいときも、楽しいときも、嬉しいときも、じっと傍らで見守り続けているのだと思うと、いつも胸が熱くなります。だから毎日毎日、建物のこと、ついつい考えてしまうのです。